トヨタウォレットは何を描くか
トヨタウォレットが発表になってきて、
わたしとしては、TS CUBICカードと同様、
単にそのブランドの電子マネーだな
くらいにしか感じていなかったのですが、
トヨタのこれまでをよく知っている方には、
ちょっと疑問符の残る発表だったようです。
トヨタは過去、さまざまな大胆なかじ取りで業界をリードしてきており、
だからそのブランドのカードやウォレットを持って使ってください、
とカンタンに言えてしまいますよね、ブランドなので。
でも内実が伴っていないと
セキュリティーなどさまざまな点で
後から困ることが予想されるのが
ウォレットほか電子マネーの世界です。
セブンpayも同じ感じで憂き目をみたと思うので
確かにその考え方でいくと、
トヨタウォレットでどういう未来を描いているのか、
というのは重要なところのように思えます。
これだけpay関連が乱立しているのですから、
契約して使って無駄じゃなかった、
そういう電子マネーやスマホ決済を利用していきたいと思っています。
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とにかく、筆者には本来主役であるはずの「トヨタ自動車の姿」が見えてこないのです。トヨタウォレットがコネクテッドカーにどう関与していくのか、それがまったく見えません。たとえば、ETCカードと組み合わせてこんなことができます、このアプリを使えば燃費が格段に向上します、といったことでもあれば、少しは関連性が感じられます。
トヨタはソフトバンクと配車サービスを行う「モネ・テクノロジー」という合弁会社を設立しています。こうした先進的な取り組みを生かしたキャッシュレス決済サービスを立ち上げることはできなかったのでしょうか。
(現代ビジネス - 2019年11月29日)
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